初詣は

九州だった。3・4日と博多に1泊旅行。
初日は、まだ午前のまぶしい日差しの中、中洲をぶらぶら歩いて、路上に散らかるゴミの多さに驚いたり、ジュリエットの手紙という名の文房具屋さんで買い物をしたり。午後、ラーメンスタジアムという全国各地から有名ラーメンを集めたところで、元祖のひとつというお店の博多ラーメンを食べて、行列の割にはちょっとと思わせる冷めたチャーシューやスープにがっくりきたものの、櫛田神社にお参りし、奉納してある山笠の大きさに驚いたりして、気分を変える。櫛田の焼き餅は行列を待てずにパス。それから地下鉄を薬院大通りで降りて妻が目的のお菓子屋さんでお茶をし、夕刻にはホテルにチェックインして昼寝。夜は予約が取れた赤坂(警固小学校近く)の「もつ擴」というお店に行き、もつ鍋など食す。美味。鶏ガラスープにキャベツとニラ、数種のモツを煮込んで酢醤油で食べるのだが、はじめはややしょっぱいと感じたつけダレがモツの臭みと脂っぽさをあっさり系に誤魔化して?くれるのか、まだまだいくらでも食べられる気になってくる。豆腐や水餃子も追加。トマキムもキムチがもっと入っていてほしいが、とにかく旨い。別に注文した牛やモツの網焼きも、ややしょっぱいながらあっさり感のほうが強い。最後の黒ゴマによるごま麺は、残すスープの量がばっちりなせいで、滴も残さず旨味を吸い込んで香ばしく膨れあがった麺にゴマの食感が加わって幸せ感たっぷりの絶品となる。ほろ酔いで店を出て天神のほうに歩き、屋台で焼酎とおでんとカリカリ豚足(これは普通に豚足として味付けをして煮たものを改めて鉄板で焼き直したもので、出てくるまで結構時間がかかったが、問題なくうまい)でシメ留。
翌日は、まだ前夜の幸福感を残したまま(日差しがやっぱり素晴らしい)、大濠公園をちょろっと覗き、午後から雨の予報が心配ながら、太宰府天満宮に詣でる。学業成就などをお祈りし、境内(本殿裏)に併設された菅公歴史館で菅原道真の生涯を復習。「東風吹かば匂ひをこせよ梅の花主なしとて春な忘れそ」「さくら花ぬしをわすれぬものならば吹き来む風に言伝てはせよ」。ここで妻は菅公にまつわる本も購入した(ので、博多までの帰りの電車と博多からの帰りの新幹線内で再復習)。「天神様の細道」を通って隣にある九州国立博物館へ。あっちの猿回しは人がいっぱいだったのに、こっちはひとりもいない。やっていた特別展は妙心寺系の禅にまつわる美術工芸品など。常設展の特徴は、やはりアジアの視点から収集展示した博物館というところだろう。それだけに展示には工夫が必要だ。体験的という点やメディア・ミックス的な点では、国立民族学博物館的なものとごっちゃになって、その縮小版になりかねない。もっとも、そういう博物館でも、それが九州にあるというのは大事なことだ。しかし立地という点ではどうなのだろう。太宰府の「天神様の細道」(エスカレーター&動く歩道)を要したという点ですでに???ではないか。建物自体は随分カッコイイものなのだが。参道まで戻って昼食は大きなエビの天ぷらが2尾も入った手打ちそば。うまい。雨はなんとかもって、おみやげなど買い物をすませる。天神に戻ったら雨。壊れていた折りたたみ傘の換えをロフトでゲット。お茶を飲んだり、本屋さんで本を見たり。夕食はJR博多駅近くのラーメン屋さんでリベンジ。成功。その後、ひとりで飲み屋さんに入ってビールの追加と焼き豚足(これは塩焼きにしたものを酢醤油のタレで食べるものだった。前夜のものよりずっと量があったので、ひとりでもあったし、乗車時間ぎりぎりまで悪戦苦闘した)。ああ、帰宅したら、もう日付が変わる直前。それから風呂に入って、メールのチェックなどしているうちに、夜中は2時半くらいになり、あわてて就寝。
妻は今日から里帰り(といっても彼女の生まれ故郷である広島ではなく、彼女の母親が現在在住している埼玉へ)7日まで。