入試の面接

をもう数年来やっているのだが、やはり女子学生のほうが言葉遣いが達者なり。それから、成績は良いし推薦の言葉にも抜群とあるのに、なにやらフニャララな男子は、きっとやさしい先生にばかり出会って、いつも好かれてきたのだろう、相手に気持ちをくみ取ってもらうことになれていて、自分についての説明能力がほとんどなかったぞい。草食系どころか、ほとんど植物。しかし今年わたしが面接した8人の電気志望の中学生たちは、そろって電気に関しては漠然としたイメージというか、家電(弱電)と発電(強電)の区別もしていないし、技術的な違いについてもほとんどイメージできない様子(そんなのは、まあ、しゃあないのかもしれないけど)。また自分なりにイメージがあっても、それを他人に伝える言葉になかなかできない。理科の実験などについても(実験をあまりしていない学校もあるようだが)詳しく語れるような熱い志願者はいなかった(去年の情報の志望者のなかには、数名はいた気がする)。そして、試験を避けたい、早く決まってほしいと思うタイプが増えているようなのだ。授業は1限と5限で漢文(漢詩「送元二使安西」王維)。紀要原稿の再校をチェック、同僚たちからメールで送られてくる授業アンケート集計結果に対するコメントを整理、書見などす。陶淵明「飲酒(其五)」を落書き。「結廬在人境/而無車馬喧/問君何能爾/心遠地自偏/採菊東籬下/悠然見南山/山気日夕佳/飛鳥相与還/此中有真意/欲弁已忘言」