採用人事のこと

少し進む。結局、自分が事前に絞れたのは6名までだったが、第二段階にあたる面接候補者数名のなかに、そのうちの3名が入った。書類だけでこの人がいいというのは、なかなか決めることはできない。もちろん、実際に会って話をしてみることで、さらに判りやすくはなるのだが、合議のような場合、何が決め手になるかは、その都度異なり、また責任も曖昧になるのではないか。なぜ他の人ではなく、この人なのか。それをはっきり指摘することは難しい。他の人もよかったが、相対的にこの人が優れている、まあ相応しいのでは、とそんなところだろう。チェック項目別の点数制にしたところで、総計を比べて決めるのなら、あんまり変わらない。傾斜をつけた点数配分でもすれば、どの項目を重視したうえでの結果かは、明らかにはなるものの、さてそもそもその傾斜をどうつけるのか、これがまた問題である。いずれにせよ、多人数で合議をして決めるというのは、採用の決め手が明確でなくなり、結果、責任の分散というか、責任逃れとなる側面がある。もはや過去のものになってしまったが、しかしコネという人選の仕方も、こと責任という点では、はっきりした決め方ではあったな、と改めて思う次第。合議のような制度がない場合に、たとえば一人で決めるようなときには、頼りになる方法だし、また結果次第では責任逃れにも使える方法なのである。