昨夜は車で

死にかけた。というのも職場からの帰りに、高速道路上でタイヤがバースト。あやうく命取りになるところだった。高速に入ってまもない頃にハンドルが取られている感覚はあったのだが、まさかパンクとはつゆ思わず、それからしばらくしてスピードが安定してくるとステアリングの違和感は消えたので、車が古くなったせいだろうぐらいに脳天気な訝しみに耽っていたところ、次第に異音がし始め、それに振動も加わって、これはエンジンそのものか駆動系の機構のトラブルか、と不安になりながらも、高速なのですぐに停車するわけにも行かず、そのまま運転を続けていると、ついに右前輪のタイヤが弾けて八岐大蛇のように変形したゴムがボディをベリバリ叩いたので、慌てて車を止めたのだった。ちょうど本線とそこから左に降りていく出口への分岐点の手前でスペースはあった。早速JAFに電話。50分待ちと言われたが、実際には30分くらいでロードサービスの救援車が到着。そのまえに発煙筒とかコーンを立てての安全確保とかで道路公団のパトロールカーの人たちのお世話にもなった。注目されているようでありながら、同時に通り過ぎていく何台もの車の多くは、当たり前だが、どこ吹く風の無視である。タイヤの予備はないし、車屋さんも閉まっている時間なので、自宅までのレッカー移動となるが、高速はそれが無理なので下に降りての移動となる。雨中にもかかわらず、牽引に向けて車に施すJAF隊員の的確な作業には頭が下がる。途中で一度車を止めての再チェックもあった。会話の端々にも、こちらの不安定な精神状態に対する配慮があり、起こってしまった事態に安心できたこと、冷静になれたことは幸せだった。ちなみにJAFは会員なら回数に制限なく牽引は15キロまでは無料である。それを超えると後は1キロごとに700円の課金となる。もちろんオーバーしたが、料金はちょうど切れのよいところまでのカウントで(かなり)負けてくれた。余分な支払いにはなったものの、それを含めても、今回の経験これ1回で、これまでの会費のモトは取れた気がする。あとで隊員さんの名前がわかったが、Hさんには心から感謝である。