木曜日の

授業は、試験までにもう一回、来週の火曜日にある。本は「バベットの晩餐会」を紹介する。早めに職場を出て、郵便局で学会費を振り込む。それから鉄道(JR)で2時間以上かけて、前の職場の歓送迎会へ。久しぶりのK市の町中で(ここは古い町が手つかずのままけっこう残っていて、道が細く入り組んでいて、まったく先の見通しが利かないため)道に迷う。
宴会のお店の直ぐ近くまでたどり着いたところで、別方向から歩いてこられたS先生に出会す。S先生は3月に63歳で定年退職され、4月から非常勤で来られている。非常勤はほんとうに楽だそうで、授業をしているだけでいいのは、こんなに楽なことはない、(学生たちに?同僚たちに?)悪いけどよい運動だ、そうな。私も定年延長はしたくないな。そういえば宴会での挨拶でもA先生は、給料は減るし…、と嘆いておられた。いや、それどころか私は、60歳でも遅いくらいで、それまでにやめられたらやめたいものだと思っている。
会議が長引いたとかで、開始が50分も遅れた(そのせいで料理が矢継ぎ早に出てくることになって、せっかくの料理が落ち着いて食べられなかったのは残念である)が、よい出席率で、宴はなかなかの盛況であった。私も皆の前で話をする機会があり、K、Sの両先生へのお世話になったお礼と長年の勤続に対する労いの言葉を申し述べ、新人のT、T両先生に対しては、お詫び(採用を決めた張本人でありながら、彼女らの着任と同時に職場を変えてしまったこと)と励まし(スタートを見守ってあげられないけど、同僚のみんなはいい人たちなので、頼って頑張ってね)の言葉をかけることができて、ずいぶん気持ちが楽になった。これで今回の歓送迎会出席の目的はほぼ達成した。
それからも多くの人と話ができ(できずに終わった人もいたが)、とにかく気持ちの良い宴会であった。