今日

はじめて試験監督をした。前期の中間試験になるが、こちらではフルヴァージョンとショートヴァージョンがあって、その組み合わせで実施される。1日に2つ以上の試験はない。期間は7日間である。フルは9時から10時30分までと10時40分から12時10分まで。ショートは、その間の時間にサンドイッチされる形で、45分のものが2つ入る。


今日僕があたったのは2年生の英語で、その読解問題の英文の量が多いのに驚いた。学生さんたちは、淡々とこなしている。試験中の担当者による見回りもあるようだ。間違いの訂正が一箇所、教員の方からあったのだが、そのあと学生さんの方から、別の箇所で間違いの指摘があった。関係詞の後にある単語が動詞で入っているが、正しくはその名詞ではないか、というもので、確かにそのとおりだった。僕はいい加減にしか見ていなかったので、気づいていなかった。さすがによくできるクラスの学生さんである。


B4で2枚の問題用紙のそれぞれ3/4が英文で埋まっている(解答用紙もB4で、別に1枚で合計3枚)。長文読解の採点は大変だろうに、その労を惜しまない姿勢が見える試験問題で、ちょっと偉そうな言い方になるが、好感を持った。英作文の問題は、単語の並べ替えの2題で、読解に比べて量が少ない気もしたが、2年生ぐらいなら、とんでもない英文を書かしても、こちらが採点に苦労するだけで、文の組み立てが理解できていることを確認する方が大切だということだろう。


うっかりしていたが、開始後30分が過ぎ、一人の学生が答案を残して教室から出て行った。45分の試験でも退出が認められているのだ。筆記用具以外の持ち物は、試験開始前にすべてカバンに入れ、廊下に出している。その廊下で、その君は次の試験の準備らしくノートをのぞき込んでいた。


しかし巻紙式に巻いた問題用紙を裸で教室までもっていって、係の部屋にもどってから封筒に表紙と一緒にステープラー止めする方法は、前の職場の方が慣れているせいか、うまい方法とも思えない。屋根のない建屋に行き来しないといけないのに、雨が降ったらどうするのだろう、とちょっと心配になる。


明日、どこか食事にでも行きましょう、とM先生が誘ってくださったので、お受けする。