菊地直子が

3日だったか逮捕されたが、今日公開された彼女の写真を見て驚いた。駅などに貼ってある指名手配当時の写真とはまったくの別人で、これでは本人とはわからないはずだ。資格を取ってヘルパーをしていたという。この17年間の彼女の、苦しいながらもおそらくはそれなりに充実していただろう逃亡の日々を思うと、当然のように自分自身の17年間というものが、なにか問い質しのように、目の前に立ち現れてくる。現在40歳の菊池に対して、53歳のわたし。


わたしの1995年からの17年間とは、いったいどういうものだったのか。やはり何かからの逃亡の日々だったのだろうか。そういえば一つ思いだしたが、この期間こそ、わたしが禁煙をはじめ、それ以来1本のタバコさえ喫煙しないできた17年間だった。だが、それがどうしたというのか。4歳の娘が21歳になった17年間。これから17年が過ぎれば、わたしは70歳になり、娘は38歳になる。それを考えれば、これからの17年間の大切さが、痛いほど分かる。そして、わかるということは、生き方が変わるということである(はずなのだが)。