土曜日には

父親のところに行き父の日のプレゼントの代わりに現金3万円を贈った。以前はあれこれと考えてモノを用意していたのだが、最近はゲンナマにしている。言い訳は色々できるが、所詮言い訳なので、しない。近頃ちょくちょく病院のお世話になっている満78歳の親父は肌の色つやもよく、声は少し嗄れていたが、元気そうなので安心した。


コンピュータがあまりに動きが遅いので、膨らんだ不要ソフトを整理しようとして、必要なファイルまで削ってしまったらしい。ブートできなくなった。OSはXPのコンピュータである。昨日父親のところに行く前に職場に寄って持ち帰ったリカバリCDやUltimate Boot CDなどで、無くなっていたboot.iniをコピーしてルートに放り込み、エディタで適当に書き換えたつもりなのだが、やはりブートできない。結局近所のM電化に赴いて、修理係に行くと、メーカにゆだねたら、ハードディスクの破損なら部品交換、破損してなくてもOSを新しく入れ換えてしまい、まずはデータの保証はしないという。しかしそれなら自分でもできるのである。


そこでサポート係に相談先を変更して、そこの人にデータを拾ってもらうことにした。4.7ギガまで2万1千円。馬鹿らしくて、猛烈痛いが妻のデータは救ってやらないとこちらも気がとがめる。ここでもやはり、作業によってデータが破損しても文句は言わないということだったが、取れるらしいとわかったし、早く解決してしまいたいと思ったので、お願いすることにした。当初の見積もりでは3万数千円以上だったが、実際にはなんとか2万1千円内に収まった。しかし彼が使ったのは「KNOPPIX」で、後で聞いてみたらフリーのソフトだという、それならWebで調べた時に出会していたのだし、自分でもどうにかできたはずなのだが、「ファイナルデータ」のように有償のものだと決め込んでいて、そこまで用意せず、トライもしていなかったのだ。


高くついたが、しょうがない。今後は注意しよう。しかし対処法を理解するまでに一定の時間がかかるのに、なかなかコンピュータをさわる時間が取れないし、それでなくても気が短くなり、根気がなくなってきているのも事実。あせらずにじっくり取り組めば何とかなったのだろうが、能力も粘りもなくなりつつあるのだ。妻はお金で済むことはお金で済ましたらと、あまり私に根を詰めさせまいとする。そしてそれはそれなりに正しいのだが、すぐにはその気になれない。しばらくは頑張ってしまう。そしてそれは確かに明日の仕事に差し障るのである。中途半端に頑張るなら、お金を出したほうが、じっさい楽なのだが。うう、困ったもんだ。