昨夜

弟から電話あり。父親の胃に癌が見つかったという。ステージは第?期らしいが、リンパ節への転移などはないそうだ。ふだん見て貰っている病院の外科医は切るのがベストだというが、腹腔鏡による手術なら医大になって2ヶ月くらい先まで予約がいっぱいとか。私は、手術には不賛成(薬で進行を抑えるのがベター)、どうしてもというなら腹腔鏡によるもので、という自分の意見を伝えた。術後の食事の大変さや、腸の癒着などの心配もあるので、妻に先立たれた一人暮らしの78歳の男(は毎日インシュリンの注射が必要な糖尿病と降下剤を欠かせない高血圧とを抱えたヘヴィスモーカーでもあるし、それを近所で面倒見なければならない弟夫婦たちはまだ子供たち2人が小学生)という点を考慮すると、あまり手術は進められないのだ。病状の判断は医師にしか正確にはできないが、外科医は切りたがるのが「本能」だろうし、高齢なら薬による治療を進めるというのだから、あわてて切らなくてもよいのではないか。あのとき切っていたら、よりも、あのとき切らなかったら、という後悔のほうが気になるのだ。