ひどく夢中に

いるときに目覚まし時計が鳴り、現実に戻るのにかなりの力が要った。そういう実感の残る目覚めだった。なんでもホテルに泊まっていて、大切な鍵が二つフロントに届くはずなのだが、私は従業員達を疑っていて、しかしなぜだかその従業員の一人に尋ねてみると、ワタシがいちばんまともなほうで、残りの二人は信用できない、というようなことをちょうど言われているところだった。身体を引きはがすように寝返りを打ってやっと時計を止めた。ふー。