トルストイ『復活』

まだ読み終えてはいないのだが、ここから高揚感が生まれるのだろうか。カチューシャがいよいよシベリアに移送されるというところだが、これまでのところ、こちらも年齢のせいか、『アンナ・カレーニナ』に感じた充実感はない。『復活』は作者60代の作品で、発表したときには70歳を越えていた。30代に書いた『戦争と平和』や40代の『アンナ・カレーニナ』と同じようには、いかないのかも知れない。
追記
読了。若いときに読んでいたら、また感想は違っただろう。不満は、トルストイが「問い」ではなく、「答え」をすでにもっていて、それを小説に書いている、という感じがぬぐえないところ、だろうか。