東浩紀『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』

人間は一人でいるときは何不自由なく幸せだったと考えていたこと。ルソーってそういう人だったんだ、と改めて認識し直す。著作集は著名な論考を所収した2冊だけもってはいるが、ちゃんと読んでこなかった。岩波文庫の「孤独な散歩者の夢想」を本棚から引き出してみたら、けっこう彼方此方に傍線が引いてあって驚く。自分が引いたはずなのに、内容をほとんど忘れていた。


それからローティの重要性を再確認。理性が普遍を夢見る時代の終わり。感性でつながることを期待するしかないという「動物的」希望。