自宅の本の整理を

しようとして、いっそかなりの冊数を捨ててしまおうとして、取り出した本の中身を確かめながら、ついつい読み込んでしまう。いつものパターンである。四月からの派遣があるので、番頭部屋から持って帰ったものもあり、書斎だけでなく書棚の本はパンク寸前、すでに部屋や廊下の床に平積みされた本が、何本ものタワーになっている。それらを何とか書棚に押し込む。捨ててよい本だけをミニタワーにする。ふー。でも、たった四本分。つくづく本は捨てられない性分なのだ。自分の身体を切る思いがする。しっかり頭に入っていないから、身についていないから、というのも捨てられない理由の一つだろう。死ぬまでに読み返すことさえできないくらいたくさんの本があるのに、まだ読んでいない本もけっこう多いのだ。一冊読み切る間に五冊くらい買ってしまうような今のペースだと、いずれ近いうちに、読んだ本より読んでいない本のほうがずっと多くなるだろう。読んだ本は読んだから、読んでいない本は読んでいないから、やはり捨てにくいのである。