與那覇潤『中国化する日本』

よく勉強しているという印象。大学生の頃にある教授が、文科系の学問は歴史にとどめを刺す、というようなことを言っていたことを思い出す。文科に限らず、学問はすべて歴史という気がしないでもない。上で天皇制のことに言及したのも、この本の影響だろう。この制度が抱える問題の核心については、得意のつっこみはなく、危なげなく避けて通ったものとみた。