2013年12月02日のツイート

今朝8時過ぎの入室時の室温は15度。よく晴れていてそれほど寒くない朝である。今日は10時40分から12時10分まで試験監督。それ以外はフリー。試験の採点などを進めたい。


11月29日金曜日は自分の科目の試験があった日。午後から年休。4クラス分の答案を抱えて大阪へ。映画ハンナ・アーレント@梅田ガーデンシネマ。ラスト近くの演説シーンが圧巻。宗教的民族的な立場を離れられず客観的になれない仲間たちからの孤立を恐れず、知の立場を貫く鉄の人という印象。


アーレントアイヒマンが犯した最悪の悪が、ただ忠実に命令に従うだけという思考停止によってなされた凡庸な人の凡庸な悪にすぎないことを指摘しただけではない。それと同時に、ユダヤ人指導者たちの行動について、他の行動も取り得たはずだと裁く。いわば「人類」の視点から、知的に平等な態度で。


むろん人間らしさ、人間的な「弱さ」も描かれている。しかしその印象は彼女の「強さ」によって吹き飛んでしまう。しかしどうして映画は、ヤスパースとの関係を端折ったのだろう。焦点がボケる? ハイデガーとの恋愛も描き切れていない印象。僕がメアリー・マッカーシーとの関係をよく知らないだけか?


早速マッカーシーとの往復書簡本を入手した。古本で5000円。これから読むつもり。なんとも楽しみである。


試験監督終了。授業に行ってないクラス。口頭と板書で、名前を書いているか見直せという指示をしたが、伝わらない。これが個性豊かな今の若者たちだ。何人かはついに書かないまま提出。お前のことだと言ってやらないと気がつかない。全体に対する注意喚起では、自分のことかもと思えないのだ。